富士山登頂記① 行列登山も悪くない
富士山登頂記② 初めてのナイトハイク
富士山登頂記③ 山頂にはいられない
富士山登頂記④ いつかまた登るときの私へ
これが山頂‥‥!?
山頂についたのは午前4時ごろ。
小さな鳥居は、5mくらいのところに近づかないと見えなかった。
暗いのと霧とで。まったく達成感なし。
なんも見えねぇ。
宿を出るとき見た天気予報では、最低気温はマイナス1℃。
雨はしっかり降っていて、強風。地獄じゃねーか。
*ちなみにネットは道程のうち半分くらいつながる感覚。格安SIM使用。
一応山小屋があって温かいものを食べられるみたいだけど、満席、行列。
建物の壁にくっつきたいという理由だけで、一旦並ぶ。
並ばないと、氷点下の雨の強風にさらされる。
ご来光は5:10〜5:40ごろ。
あと1時間。
山小屋に入れた人は、めったなことじゃ外に出てこないと思う。
実際、列はまったく進まなかった。
手袋代わりの軍手がびしょ濡れ。
これがうわさの凍傷なのか。わたしも指を失うのか……。
山小屋に売っているのは山頂限定キーホルダーくらい。
役に立たねえ!
友達に「下りようか」と言われて、迷わず「そうだね」と返す。
が!その前に御朱印!
神社やってるのかこんな時間に!
山小屋からすぐのところに神社と思しき場所を見つけたのだけど、やってるかどうか確かめるまでもなく、行列ができていたので断念。
寒くてもう待てない。
体を温めるためにお鉢めぐりをするという案もあったけど、日の出を見たいのにわざわざ西側にいくのもやだし、そもそも雨と霧と強風の真っ暗闇を歩いて何が楽しいんでしたっけ。
下り道でも日の出は見えるし、そもそも山頂のご来光にさほどこだわっていなかったので、わりとあっさり降りることを決意。
なんでこの時間に登頂したのかというと、そうしないと帰りのバスに間に合わないからです。
11:00までに富士スバルライン五合目に集合しなくちゃいけないのだ。
太陽の光よ‥‥!
軍手は使えなくなったので、手をポケットに入れる。
危ないけど、指を失いたくもない。
まだ暗いうちに降りる人は少なく、道はなだらかな砂利道。
しばらくすると、夜が明けてきた。
明るさは正義!
生きる喜び!
地面が見える!
さらにすこし歩くと、雨もやんで視界がひらけてきた。
眼下の雲と頭上の雲の隙間に、オレンジ色の光の筋。
「これがご来光!感動しなきゃ!」
という気持ちと
「うわあ、きれい!」
という気持ちが、だいたい同じくらいの大きさで去来。
とりあえずiPhoneのシャッターを切る。
本八合目の山小屋で、軍手300円とビニール手袋100円を購入。
なんて快適なんだ!!!!!!!!!
トレッキングポールを握りしめ、砂利道をザクザク進む。
あとはひたすら下りる。
高山病の心配もなし、ロッククライミング的な道もなし。
わりとしょっちゅう転ぶのも楽しい。
雨は降ったりやんだりだけど、視界がひらけている時間が多くて、とても快適。
トイレは上りに比べて少なめ。
ちなみに、トイレは全般的に、行列待ちというほど混んでいることはほとんどなかった。
7合目くらいでフリースを脱いだ。
最後の直線とかすごい疲れ果てて遠かったはずだけど、あんまり辛さ覚えてない。
登りはじめのときに降りてくる人を見て
「つかれてるなー」
「なんでダウン来てるんだろ、暑くないんかな」
とか思ってたけど、それはすごい納得した。
冒険のおわり
9:00ごろ富士スバルライン五合目到着。
富士山模様のかまぼこ入りおでんを食べたあとは、旅行会社指定の休憩所で荷物を整理したりゴロゴロしたり。
手元に残ったお金は4000円くらい。
お土産を買ったら、富士山トータル予算1万円を使い果たしてしまった。
結局最後まで、富士山の姿は拝めず。
帰りにふもと(富士急ハイランドのすぐそば)のお風呂屋さん(露天付き)によったけど、そこからも見えない。
「わたしたち、アレに登ったんだ!すごいがんばった!」
という実感がいまいち得られないままの帰路。
「近いうちに富士山を見に出かけよう」
と心に誓い、バスに揺られる。家についたのは17:00ごろ。
わりと元気で、というか多分けっこうコーフンしてて、そのあと家で自炊とかした。
寝たのは普通に24:00とか。
天気のいい日にまた登りたくて「今週末!」と思ったけど、予定入れてた…。
そして日常へ
翌日の今日。
朝からふくらはぎと太ももが筋肉痛。
マッサージ屋さんに行ったら筋肉痛が悪化。
腰痛もある。ストレッチとアイシングくらいにしとくべきだったかな。
それにしても、2日目に筋肉痛がなかったのがふしぎだ。
いつもなら登山の翌日に筋肉痛が出るのに。
動かしていたり、気持ちが張り詰めていたりすると、違うのかな。
あと、あんな重い荷物を背負ってたのに、肩こりとかあんましない。
腰に出てるのかな。
今日からは、富士山にのぼれたわたし。
来年も登りたい。
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